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 2001年7月27・28日(土)に開催された第25回鳥人間コンテスト選手権大会に自慢の機体"little WING"で参加しました.
その時の現地での模様を簡単に紹介したいと思います.
 26日の夜に学校を出発した4tトラックは,26日早朝に琵琶湖に到着しました.到着直,本番直前までフェアリングを作ってるような事がない様に,テント組立てと同時進行でフェアリングの骨組み作りを始めました..テントの組立てが終わると,フェアリングを手伝いや主翼をトラックから下ろす為にも,作業用ラックを組立てなどをし,電車組みの到着を待ちました.
 S‐060の主役2人!昼頃に揃って到着した2人は,
「暑い〜!!」と言って,琵琶湖に突入!!
                   ・・・・不届き者です.


 予定通り順調に作業が進み,フェアリングも形になってきました.
この段階では,まだ貼り終っていない外皮となるスチペの仕上げと細部の
仕上げを行なっています.
この調子なら,夜はゆっくりできるな〜と思ってたんですけど・・・・
 右の写真は,パイロット搭乗の出入り口となるドアを作っています.
出来上がったフェアリングの状態に合わせながらの製作です.スチペとバルサ補強での枠組みとフィルムの外皮で構成されています.
「芝浦工業大学」というシールを貼っています.
このシールには,文字の大きさやフォントの
種類で,“目立つ”と“カッコイイ”を無謀にも
目指したので苦労させられました.

 飯を食べながらノムさんとゆっくり話してたら,加藤がノムさんに自己紹介を始めました.「機械二科の加藤です.よろしくお願いします」と,別人の様な態度で・・・・.
いつもの加藤は何処へ!?


この後,テントが飛ばされてしまう程の強風の為に全ての作業を止め,テントを補強し機体を非難させる事に.予定を大幅に狂わせてくれました.




 夜になっても風が収まらないので,細心の注意で主翼の仕上げ作業は外で,フェアリングは4tトラック・コンテナの中で,作業を再開しました.
 作業開始直後,発電機の機嫌が悪くアイロン掛けが出来ない事態が発生!!
「アイロン掛けなしで,本番を迎えるしかない!」という声が飛び交うほど慌てました.結局,隣のテントから3時までを条件に発電機を借り,タイムトライアルの開始となりました.



 フェアリングの作業がほぼ終わり,尾翼の動作確認を始めました.
発電機の調子が悪いため,糸井さんの車のライトが照らす中で作業を進め,一般車両が通る度に,方向転換を繰る返しライトを照らしてくれた糸井さんが本当に有難かったです.そして,今年は記念すべき事に現地で一度もハンダゴテを持つ事がありませんでした.これも宮崎が頑張った成果だと思います.尾翼も問題なく制御できました!!



 アイロン掛けタイムトライアルも終盤です.
ギリギリですが,何とかなりそうな状態でした.「出来る事は,全てやる!」という真剣な顔が,他団体に自慢したくなる程カッコ良く見えました.T.B.Tの核は,2年生とそれを支える1年生なんだな〜と実感する一瞬でした.


 テレビ局からの要請で,今年はカメラを搭載し,飛行中の
パイロットの表情を録画をする事になりました.
大会スタッフの不手際で,機体組立て直前に30分程度の時間を
使われ,大幅に出遅れました.結局,去年と同様に大会スタッフに
「早く移動しろ!」と急かされる中,機体組立てをする事になって
しまいました.
 大会モデルのプロペラです.最後のテストフライト
終了後に根元部分を解体し,本格的に改良し根元から
先端まで綺麗な仕上りとなりました.


 勝手に仕切ろうとしてうるさかったスタッフが,写真の帽子を被ったおじさん.
「空力よりも飛ばす事考えや〜!」が口癖で,僕らを急かそうとしてましたが,
無視して準備を整える事に専念しました.


 この辺りで,ランニングワイヤーが切れました.僕だけに
スタッフが「飛ばさせてやるから,待っててやるから,早く何とかしなさい!」と小声で言い,念を押した後で予備を取りにテントまで走る事になりました.
 何故,毎年必ず本番直前にトラブルが・・・・?

  今年は,テレビでも大きく取り上げられたT.B.T応援団!! 一年生が中心となって,暴れていました.
 テレビ放送の中でも一番の暴れっぷりを見せていたのが山田啓介でした.腹の底から大声を出すお手本のような
 感じでした.(写真右) 頼もしい応援は,プラットホームまで届いていました. 


 去年と同じく,慌しいプラットホーム上です.「こんなはずではなかったのに・・・」の一言です.宮崎はkeraを待たずに飛ばす事を考えたほど,スタッフに急かされました.

 keraも到着し,フェアリングも準備完了.あまりにも
勝手な事を言うスタッフにキレた場面もありましたが,
あとは飛ばすだけの状態です.



(マウスを写真の上に置くと写真が入れ替わります)

 2度と見たくなかったプラットホームからの姿です.
見た瞬間から,頭の中が真っ白になりました.

 今年は自信があったチェーンラインに,離陸後のトラブルが発生しました.プラットホームでの離陸の難しさを痛感させられました.改良の余地ありです.


Team Birdman Trial

     S-070 “little WING”
         Official Record : 36.64m
 「来週,テストフライトやるか!!」って位にほぼ完璧な
姿で戻ってきました.見た瞬間,何とも言えない気持ちが
込み上げてきて,泣けてきました・・・・.

 悔しがるパイロット2名.
大会前は,「やらない!」と断言していた操縦担当の
2年生パイロット・百ちゃんも来年のリベンジを心に
決めていました.


 機体の回収も終わり,打ち上げの開始です.
毎年,OBさん達が飲み物とバーべキュウを用意してくれるので有難い限りです.
今年は,乾杯と同時にビール掛けが始まりました.これも毎年恒例になるのか・・・?かなり冷たいです.

毎年恒例,琵琶湖に突入!!
 
突入する瞬間まで,みんなが待ち焦がれ,あるきっかけ(大抵は,部長の一言)を堺に全員で突入・・・・.携帯&カメラ&コンタクトなど小物には気を付けましょう


 それにしても,左の写真は恐ろしい!!
彼らは,「何者?」って感じで・・・・

 今年は,お隣のテントだった東工大の皆さんと余った焼肉が縁で交流がありました.でも,うちのテンションに少し引いてました.


第25回 鳥人間コンテスト終了

          お疲れ様でした〜!!
 
(写真をクリックすると拡大で見れます)

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