S-080 "ALBATROSS" | 作業日記 | TestFlight(6.09) (7.07) |

 2002年7月27・28日(土,日)に開催された第26回鳥人間コンテスト選手権大会にS-080"ALBATROSS"で参加しました.
現地での模様を簡単に紹介したいと思います.
 トラックの現地到着が予定よりも遅れ,到着は27日の12時頃となってしまいました.
とりあえず無事に現地に到着することが出来て一安心でした.
到着と同時に荷物を降ろして,ワイヤー調節のための機体組み立て,解体されている
ラックの組み立て,テントの組み立てを行いました.

  ワイヤー調節のために機体を組み立て中に悪夢が・・・・!!!
 ランニングワイヤーの整合部を破損してしまいました.
 「今,壊れなくても〜!!」って感じでした・・・・(涙)
 そした,壊れた接合部は反動で翼も襲い,破壊してくれました.(写真右)
(このワイヤー接合部は3年前のS-060"いかろすぅ."の時に作ったものです.)


  今年は,トラック運搬中に翼の破損がありませんでした. 早速,機体組み立て中に壊してしまった翼の修復と未完成の垂直尾翼,
 そして,TBT恒例・琵琶湖でのフェアリング製作に取り掛かりました.
 何故か未完成の垂直尾翼・・・・(汗)
← 壊れてしまった翼の修復中・・・・ 
例年に比べ,かなりのゆとりを感じました!!

 T.B.T名物の琵琶湖でのフェアリング製作!!フェアリング自体の設計は去年と同じ物を使用しました.
そして,去年の大会でパイロットから苦情「フェアリングが壊れなくて,死にそうになったよ!!」という反省点から,
今年は材料に去年よりも肉厚の薄いスタイロフォームを使い,バルサ材などの補強はしない作り方に変更しました.


  製作途中の基盤を仕上げている川原ちゃんと見守る宮崎です.発電機を使いながらのハンダ付けです.
 この後,高坂さんと宮崎と川原ちゃん(電装系チーム)は,完成を目指して宿舎での作業を開始しました.



 破壊されてしまったワイヤー接合部の修復中・・・・
手持ちの材料での修復となりました.上の写真のようにゴムを下地にして,
リング状の金具を2つ使っての応急処置となりました.
 材料を探して頂いた上に,「大丈夫だよ.」と僕の背中を押してくれる
糸井さんには本当に感謝しています.有難うございました.


 昨年の経験から,投光器を使わずに手持ちのライトのみで作業を
行ないました.(発電機は,アイロンのみに使用)
 発電機によるトラブルもなく,主翼のアイロン掛けは予定よりも
大幅に早く終わりました.

 先日の走行試験の時に縦方向のチェーンラインに問題があることが分かりました.
それは,パイロットの足回りの回転数が60回転くらいの時に,行きと帰りのチェーンが
干渉してしまっているという問題です.
 この未解決の問題点はテンショナーの位置を変えれば済むので,テンショナーの
支点位置を加工し,輪ゴムによるテンションを調節することにしました.

 現地での加工は,見ているだけでもドキドキものでした・・・・・


 飛行順が3番目なので,4時過ぎから機体を組み始めました.
時間的には,かなり余裕がありました.

 壊れてしまった接合部のことがあったので,プラットホーム
手前でワイヤーのセッティングをしたいと考えていたのですが,
なかなか前のチームが移動を開始してくれなくて焦りました.

 今年のハブは,取り付けるに時間がかかるであろうと予測できたため,
プラットホーム上ではなくテント前で取り付けました.
そして,テープによってプロペラが回転しないように固定した状態で移動しました.
 尾翼が組み終わったところで,プログラム制御で行なっている
尾翼の舵角などの最終確認をしました.
 高坂さん,宮崎,川原ちゃん,お疲れ様です.


パイロットの背中にメッセージ

 TBT応援団のマスコットです.モデルは,ALBATROSS(アホウドリ)!!
個人的には,こういう企画は大好きですね.
 来年の今頃には,「あんなアホ企画があったね〜!!」と笑ってるでしょう〜!!
材料は,スチペで作ってます.
 


 今年もプラットホーム直前は慌しいことになってしまいました.
直前までワイヤー調節を粘ったことが原因です.

 応急処置で作ったワイヤー接合部も壊れることなく,なんとか
セッティングは完了しました.これも手際よく調節をしてくれた
須貝ちゃんと時間を稼いでくれていた宮崎のお陰でしょう.
お疲れ様でした.

 今年もハプニングが発生しました.
それは,大会スタッフに「ランニングワイヤーにも目立つように
ビニールテープを貼りなさい!!」と言われたことが始まりです.

「前日の機体チェックの時にはO.Kが出されていたのに・・・・」
「去年もランニングワイヤー側は何も言われていないのに・・・・・」
「他のチームだって,ランニングワイヤーには貼ってないのに・・・・・」

と,文句は沢山あったのですが,「飛ばせない!!」と言われると
何も言えないので,長い棒を使って適当に貼ることになりました.
この通路上で,今年も焦ることになりました.


今年の応援団です.どんな盛り上がりだったんでしょうか?
横断幕の隣に立っている鳥は活躍出来たのかな???    

 ランニングワイヤーのことは,「現状のままで良い」という
許可をもらってから,離陸前の準備と確認を行いました.

(←マウスを写真の上に置くと写真が入れ替わります)
    
琵琶湖での初飛行に成功!!

 1998年度のS-050"にわとり"から始まった二人乗り人力
プロペラ機の挑戦は,S-060"いかろすぅ.”,S-070“littleWING”と続き,
5年越しの夢が遂に実現しました!!

 これも5年間の経験と昨年のパイロット・百崎の経験など
積み重ねてきた色々なものが集まった結果だと思います.
 この飛行を見ていた全ての人達に感動を与えることが
出来たのではないでしょうか・・・・

Team Birdman Trial 
S-080 “ALBATROSS”
Official Record : 846.84m (第5位)


(写真上) 応援席から飛行機を追いかけて全員が走りました.
 去年と同様の姿で帰ってきた飛行機・・・・  長い時間,湖で引きずって来たので翼の破損は目立っていました.
本当に長い時間,飛行機が帰ってくるのを待っていたのですが,その間にTBTが“暫定1位”なんて経験も出来ました.

 機体の回収も終わり,打ち上げの開始です.そして,琵琶湖に突入!!
打ち上げでは,OBさん達がそうめんとスイカを御馳走してくれました.御馳走様でした,そして,本当に有難うございました.

リベンジを約束通りに果たした百ちゃんの爽やかな笑顔!! 今年の新米パイロット・及川の見事な食いっぷり!!

第26回 鳥人間コンテスト終了

          お疲れ様でした〜!!
 
(写真をクリックすると拡大で見れます)

26th Birdman Rally (8.52M)  ( 百ちゃんのお父さんによるホームビデオ )
(番外編)百ちゃん一家の愛犬 (2.06M)


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