ちょっとこれまでを振り返ってもいいかな?まずは「S-060」“いかろすぅ。”に関わった方々。本当にお疲れ様でした.S-060は、僕にとって様々の挑戦の歴史で,今や不出来の息子の様な,なんとも愛しい存在です.みんなも僕と同じような,もしくはそれ以上の思い入れがあると思います.こんな事を言うとみんなに「何,思い上がってんだ!」と怒られてしまいそうですが,僕的にはS-060に,そして何ともいい加減で頼りない僕に付き合ってくれて本当に「ありがとう」。これが今の正直な気持ちです.S-060は,みんなの様々な思いを詰めてプラットホームに立ちました.それは,S-060が良い機体である事の何よりの証明だと僕は思っています.人の強い気持ちが詰まれば詰まるほど,造られる物は良くなる.これが僕の持論だからです.(精神論的でイヤだと言う人もいると思いますが・・・)しかし一概に残念がる程,悪いものでもないと僕は思っています.なぜならば“二人乗り”というのは,そういう事なのでは?というか,何事も簡単にいく程,平坦な道ではない,と考えているからです.僕も結果に対して不満がない訳ではありませんが,改良の余地があるという事は,進歩の可能性があるという事です.S-050“にわとり”が二人乗りという方向性(可能性)を示した物であるならば,S-060,その方向に道を作った機体であると思っています.今後,みんながどの方向にいくかは,まだ誰にも解らないと思います.今度は一人乗りで長距離を確実に目指すかもしれないし,滑空で出るのもいい.もちろん二人乗りをより現実のものにしようと考える事も良いと思う.これから何をやるかはみなさんにお任せします.これからは君達のT.B.Tなのだから.
 あと今年も出てくるであろう問題として,S-060が自分達の機体に思えないと考える方々に少々のメッセージを.特に一年生に多いかもしれないけれど当然と言えば当然かもしんない.入学してから数ヶ月関わっただけで自分の機体と思えというのが無理かもしれません.特に何かの理由で(バイトetc)で2〜3週に1回ぐらいしか作業の出来なかった人達にとっては,琵琶湖もお祭りで終わってしまったかもしれません.でも逆にスチペ1枚でもいい,両面1枚でもいい,真剣になって造ったという自信があれば,それはもう“僕(私)の機体”と言ってもいいと私は考えています.もちろん,みんなで造った“みんなの機体”でもあるのだけれど,みんながみんなあれは俺の機体だという,自信を持って頂けるときっとT.B.Tはより一層良い団体になると思います.
 何か良く解らなくなってきたね(笑).とにかくみなさん本当にお疲れ様でした.次のS-070の事もありますが,今はゆっくり体を休めましょう.では,また.                                     (2000年 8月 1日 火曜日 writen by 野村)

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