2014/07/26,27 鳥人間コンテストレポート

7月27日に行われた第37回鳥人間コンテスト ディスタンス部門に出場してきました!
1年間かけ全力で製作に取り組んだS-200 Fiorireの飛び立つ時です。
”5km”という目標に向かって重心取りなどの最終調整を行います。

 

 

 

 

 

今年度もトラック2台で、琵琶湖まで機体を運びました。
25日(金)の13時からトラックに荷物を積み込み始め、
出発時間に遅れることなく終えることができました。
トラックのデコレーションはカッコ良かったですね!

 

 

 

 

 

出発前に全体会議が行われ
当日の流れなどの最終チェックを行いました。
その後、21時30分に学校出発し、
26日(土)の朝6時に琵琶湖へ到着しました。
天気は良く、誰もが明日、機体を飛ばせると信じていました。

 

 

 

  

 

琵琶湖に着くとトラックからの荷降ろしが始まりました。
駐機場にテントを組み立て、荷物を移動させました。
今年度はかご車を多く使ったので、素早く終えることができました。

その後、機体審査のために機体を組み立てました。
駐機場の兼ね合いで翼は片翼だけ組み立て、
フレームビームとテールの接合は行わずに機体審査に望みました。

機体審査ではDHバーの凹凸が指摘されましたが、緩衝材で対応しました。
無事機体審査を通過し最後の解体に入りました。

 

 


解体後は翼の外皮とフィルムの張替え、アイロンがけを行いました。
ペラ班はプロペラにコンパウンドを掛け、フェアリング班はドアの修復をしました。
全員で最後の最後まで機体に想いを込めました。
暗い中、毎年恒例パイロットのTシャツに寄せ書きを行い、その後仮眠を取りました。

 

 

 

  

  

27日(日)の午前3時に起床、S-200 Fiorire最後の組み立てが始まりました。
皆集中していて、素早く確実に接合を行っていまいした。
フレームとテール、エレベータ、ラダーを除き、
ほぼすべての接合が終わり運搬に移りました。

 

 

 

  

  

しかし運搬中、天候が悪くなってきました。
徐々に風が強くなり、途中で雨が降ってきたため、
急いで機体にレインコートをかけました。
風から機体を何としてでも守ろうと、必死に機体を保持し続けました。

その後大会側から、落雷の可能性があるため、機体保持者を0人にして
いつでも避難できるようしておくよう指示されました。
急いで土のうを作り両翼のワイヤーマウントにロープで吊るしロールを防ぎ、
フレームをローラー台で固定し動かないようにしました。
避難指示が出たあと部員は雷雨がしのげる場所にそれぞれ避難しました。

 

 

 

 

  

13時頃雨がやみ、機体の場所に戻りました。
この雨の中、保持者がいなくてもFiorireは無事でいてくれました。
部員の目はまだ諦めていませんでした。
フライトに向けて再び接合、運搬を開始しました。

しかし、今度は強風でした。
風速5m/sを超える突風が機体を襲いました。
部員全員で大きなラダーを壊すまいと命がけで守りました。
強風の中機体を保持しているとき、全体設計とパイロットが言いました。

「僕達TBTは棄権します」と。

このままフライトしたとすると、
パイロットはもちろん部員や観客の皆さんに危険が及ぶと判断した結果でした。
1年間Fiorireを飛ばすために尽力してきた
設計者とパイロットの英断に拍手が送られました。
この後翼やフェアリングのフィルムを切り、解体に移りました。

この後、強風が止むことはなく競技続行不可となり、
第37回鳥人間コンテストディスタンス部門は競技不成立となりました。
S-200 Fiorireは琵琶湖の空を飛ぶことなく、幕を下ろしました。

 

 

 

 

  

解体した機体をトラックに積み込んだ後、
OB・OGの皆さんが用意してくれた打ち上げでした!
飛ばせなかった悔しさが残りますが、琵琶湖でたくさん楽しみました!

 

S-200 Fiorireがここまでこれたのは、
多くのサポートして下さったOB・OGの皆様、
雨の中助けていただいた後援会の皆様、
そして最後まで応援して下さった皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。

そしてTeam Birdman Trialは、今年度の経験をばねに
来年度S-210 Ciel 目標”5km”を掲げ、日々努力して参りますので、
今後とも、ご支援・ご声援の程よろしくお願い致します。

 

部員の皆さん本当にお疲れ様でした!

 

2014.12.29 S-200 Fiorire web管
2015.01.01 更新