2011/07/03 3rd TestFlight Report

1st,2ndとともに天気の運が強く、降水確率が高い中のTFが続き、多少のトラブルもありましたが、無事行ってきました。

3rdTFもまた、降水確率が当初50%であったのですが、今回はフライト中には痛いほど日差しが注ぐなど天候に恵まれたTFができました。

天候が味方していることを再認識し、各部員テンションを上げてのフライトを実施してきました。

 

 

S-170のTF全体の目的は以下です。

  • パイロットの操舵感覚の育成
  • 琵琶湖で10km飛べる機体の調整
  • 10km飛ばせるチームの育成

 

2ndTFは、雨の影響があり、機体の微調整がうまく行えなかったことを加味し、今回のフライトでは、

  • 機体直進性の再確認
  • 揚力推力の過不足確認
  • ピッチングの調整
  • 上反角の確認
  • パイロットの操舵技術の育成

ことを目標として行いました。

 

右の写真二枚は、今回のフライトで浮上時の写真です。

 

 

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今年3回目のTFです。

重心取りに時間がかかってしまいましたが、妥協せずしっかり行いました。

荷物の整理、積み込み、など準備時の写真が左です。

1stから2st,3rdと各セクション、クオリティを向上させてくるのと同時に、パーツへのデザインが増えてきました。

現在加えられているデザインはペラとフェアリング、ラダーです。

ここからは余談ですが、今年の機体ネームはNexus、日本語で“絆”という意味です。今年のTBTのコンセプトは”一体化したチームで効率化を図る”ことです。

デザインは、紫をメインカラーとしています。

 

2nd同様早めの全体会議を23:30に行い、00:30に学校をバスで出発しました。

1:00に会場に付き、接合を開始、途中、U字迎長の位置がずれているというトラブルがありましたが、三時に組み立て完了と前回と比べ早く接合を完了することが出来ました。

その後、日の出を待ち、4時10分頃フライトを開始しました。

また、今回のTFはB.P.Wendyさんが見学にくるなど、各班員刺激を受け、緊張感を持って接合に望めタと思います。

天候はくもりでしたが、風などは落ち着いており、1st,2ndともに順調にフライトを重ねて来れたため、今回は3本目からジャンプ試験を行いました。

 

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2ndTFのフライト    
1本目:転がし 30rpm 無風 ほぼ直進、問題なし
2本目:滑走 60rpm 04時方向から0.m/s 特に問題なし
3本目:ジャンプ 95rpm 03時方向から0.4m/s 95rpmで浮上、ストップ
4本目:ジャンプ 95rpm 08時方向から0.1m/s ピッチ機首下げ95rpmで浮上
5本目:ジャンプ 95rpm 無風 機首下げで浮上、右へバンク
6本目:ジャンプ 95rpm 03時方向から0.2m/s 若干偏流飛行、前後輪ほぼ同時に浮上
7本目:ジャンプ 95rpm 03時方向から0.2m/s センタ-ラインで浮上、上反効果で右にそれる
8本目:ジャンプ 95rpm 02時方向から0.7m/s ストップ後、偏流飛行で滑空。ストッパーが振り切られ事故になりかける
9本目:ショート 95rpm 無風 前後輪ほぼ同時に浮上
10本目:ショート 95rpm 03時方向から0.3~0.2m/s 若干偏流飛行、Rをきり直進方向へ
11本目:ショート 95rpm 無風 わずかに機首下げで浮上
12本目:ショート 95rpm 不安定 風が不安定な状態でフライト。ラダーを使用し、スライドを止める

 

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上の写真は、今回のフライトの写真です。

 

 

今回のTFでは、天候にも恵まれ1st,2ndを超え、重なるようなフライトを行うことが出来ました。

また、準備、接合、解体ともに早くなり、TFの技術の向上を再認識できました。

フライト自体も、一つ一つ価値のあるものとなり、飛行距離や時間も延び、”機体が飛ぶ”と言うことを強く認識できました。

 

3rdTFで目標に上げていた部分の確認です

揚力の過不足 機首下げだったことと途中で気温が上がったことから揚力は足りると判断
上反の付き方 S3FWの長さを短くし上反角を小さくした結果、安定した
上反角 設計値とほぼ一致との判断より、問題なし
ピッチ安定 気温、湿度等の大気条件の変化により、ずれることがある。
Rの効きの確認 特に問題なし
操舵技術の育成 向上しました。4thでさらに技術を得ます。

 

しかしながら、今回のフライトのうち、8本目では、ストッパーが誰も追いつくことが出来ず、コースアウトしそうになってしまうことがありました。

このフライトを各員肝に銘じ、最後の4thTFに望みたいと思います。