JAPAN INTERNATIONAL BIRDMAN RALLY 2006

今年の鳥人間コンテストは、琵琶湖に到着した時点で雨模様……。
皆、不安そうな顔をしていました。

川も増水。結構すごかったです

トラックも無事に到着しました。
今年初の試みだった2トントラックも到着。次々と機体を搬入します。
翼の破損は幸いなことにほとんどありませんでした。

翼がテントにあたりそうでヒヤヒヤしました 一年生は例年通り桁持ち。頑張れ!

しかしテントを組み立てる途中で雨。皆ずぶ濡れになってしまいました…。
そんな時に、後から新幹線でやってきたパイロットの二人が到着。
二人とも元気そうでなによりでした。

パイロット到着 今年のラダーは結構巨大化しました 赤メさん&マッキーさんの力作ペラ!
審査は片翼だけでしたが、それにしても長いです(汗

その後、機体審査の為に組み立てに入りました。
ですが39メートルというテ○ドンより長いウチの機体を片翼分だけでも組み立てると、お隣の大学のスペースにはみ出してしまい……、ご迷惑をおかけしました。


今年の機体審査は一発で通りました!快挙です。
お昼ごろになると雨も止んできて、着々と壊れた箇所の修復が進みます。
ですが、段々と再び雨の気配が感じられ、フェアリングを作りながらテントの雨よけ対策を始めました。
ボロボロ穴だらけブルーシートの穴を塞ぎ、テントとの隙間も塞いだりして……。

快晴だった去年と違って、城塞状態です テントの隙間をブルーシートで覆ったものの……?

間もなく、結構激しい雨が降り始めました。


案の定すごい勢いで、雨漏り。


カメラ設置にやってきたスタッフさんが『すいませーん、カメラの設置したいんですけ……あ、後にした方がいいですかね〜』と去っていってしまうくらいに、テントの中は修羅場でした(申し訳ありません)
悪かったことに、雨漏りしていた場所の真下にフレームがあり…。
丁度フェアリングを作っていた途中だったのですが、一旦停止して皆で雨漏り対策を始めました。
その後、出来ましたのが『自動排水システム』。皆さん、これ作ってる時が一番輝いてる気がしたのは多分錯覚です。
フィルムの芯やら何やら、とりあえずあるもの全て使って外に勝手に水が流れていくようにしました。
結果、割と良い感じの排水システムができました。

2年前の失敗を教訓に作り上げられた傑作(?)ちゃんと機能していました

……できた頃には雨も小雨になっていました。


さて、気を取り直して。カメラ設置も無事に終わり、夜からアイロンかけに入りました。

今年は1年生も積極的にアイロンを覚えてくれました 院生の方も働いて下さいました(笑)
難民キャンプ…… 桁持ちの1年生。まだまだ元気そうです

段々皆さんに疲れの色がでてきましたが、少しずつ仮眠をとりながら作業は続きます。
フェアリング班はここからが正念場でした。高沢さんを筆頭に、能登ちゃん、茅ヶ崎さん、山崎さんが中心となって徹夜で頑張っていました。

フェアリング3人衆@茅ヶ崎さん フェアリング3人衆@能登ちゃん フェアリング3人衆@ヤマさん
フレーム班の方々も加勢に入りました

お陰で早い段階でフェアリングも完成し、夜明けと共に機体の組み立てに入ることができました。
フェアリング班の皆さん、お疲れ様でした!

チーム名、機体名が入りました 『決意』は設計図にも書かれていた言葉です



とても暑くて熱い一日でした

鳥人間コンテスト当日は、前日の雨が嘘のような晴天!翼が青空に映えますね。暑くなりそうな日差しが降り注いできました。

何度もTFを繰り返したので、割とスムーズに組み立てられたかと

パイロットの二人も到着。割と早くてきぱきと組み立てができたので、大会が始まる前に少し待機時間ができるくらいに余裕がありました。

ペラ班の二人 いよいよペラの取り付け
コックピット部分 パイロット二人。頼もしい背中です 全員鳥コンTシャツを着ていよいよという感じですね

また、前日の雨で琵琶湖がかなり増水していて、テールビームの真下には琵琶湖、という状態に。
しかし「さすまた」を先輩方が作ってくれたお陰でこちらも問題はありませんでした。
先輩方、ありがとうございました!

先輩方の機転で作って頂いたさすまた。大活躍でした 39メートルの巨体がじりじり移動します

移動しながら端の方の翼も取り付け、ワイヤーも取り付け……。
プロペラがついて、組み立て完了。いよいよ本番です。
プラットホームまでの道のりは、でこぼこが多く、本当に大変でした。
また上から伸びている松の木なんかも障害になりました。機体が損傷しなくて本当に良かったです……。
鳥人間コンテストが開始し、プラットホームに近づいていくと、足場も少なくなり、琵琶湖に入りながら機体を支えたりしました。

39メートルの機体が桟橋に乗ると… 端の方はこんなことに…。
無事、方向転換に成功。いよいよです

39メートルの機体を桟橋から運んでいくのは、本当に大変な作業でした。容赦ない日差しが降り注ぐ中、全員で10メートルの高さまで運びました。
応援団の皆さんも応援席へと移動し、いよいよフライト。プラットホームの上は風も強く、翼があおられて苦労しました。

応援団の様子です 43会の方々も駆けつけて下さいました


風は若干の横風。いよいよ白い旗があがり、Ibisは飛び立ちました。

リリースはカレーさん、大関さん、赤メさんです

離陸の瞬間!
離陸に成功!一気に機首を起こし、ぐんぐんと真っ直ぐに飛んでいきました。
皆の歓声がものすごかったです
このままだったら目標の7キロ飛行も夢ではない、と誰もが思ったその時……。

一瞬の出来事でした…

左翼の翼根の方で桁が折れてしまい、機体はそのまま横倒しになって着水してしまいました。


TeamBirdmanTrial
S-120"Ibis"
Official Record : 315.71m


今年作ったビームはほぼ無傷で戻ってきたのですが、高度8メートルから自由落下をしたフレームは得に後部パイロットがいた辺りがバキバキになって戻ってきました。ビームとフレームが完全に分離していたのにはびっくりしました……。プロペラも片方が割れてしまっていました。

着水の衝撃でボロボロになったIbis パイロットと設計者の方。本当にお疲れ様でした!

そして後部パイロットの黒木さんも擦り傷だらけで帰ってきて……。諭吉さんも、本当にお疲れ様でした!
パイロットは二人とも、あれだけ派手に落ちてしまった中、元気そうに戻ってきてくれて本当に良かったです。
主桁はテストフライトで折れてしまったほぼ反対側が2箇所折れていました。
あとは諭吉さんのディスプレイの一部液晶などが琵琶湖の底に……ごにょごにょ。


後片付けが終わったところで、OBさんがビールとバーベキューをご馳走して下さいました。
今年は大会一日目のフライトだったので、自分たちのスペースとは離れた湖岸で行いました。


ビールが湯水のごとく…… そして結局こうなる

真ん中に設計者・代表・パイロットを囲んでビールかけ。
『一本目、いくぞぉお!!』の諭吉さんの掛け声と共に、琵琶湖in。楽しそうですね。
……とかやってる横で、女子たちは黙々とバーベキューを頂いていました。おいしかったです。
しかし、結局は皆投げ込まれてしまいました。

なんだかんだで全員びしょぬれになりました 早大の方々が遊んで下さいました
!? 4年生の方々。4年間お疲れ様でした〜!

お隣で遊んでいた早稲田の方々、襲い掛かって本当に申し訳ありません。一緒に遊んで下さって、ありがとうございました!
その後もスイカ割りやなんやで皆ではしゃいでました。ウォーターガンにい○ちこ入れちゃったりもしました。今となっては良い思い出です。(?)


集合!

そんなこんなで鳥人間コンテスト終了!
お疲れさまでした〜!