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今回は学校での準備に手間取ってしまい,出発が午前4時頃となってしまいました.次回以降には気を付けなければならない点でした.現地到着後すぐに機体を組み始めました.その時刻は4時57分.最後はパイロットのアップ待ちをして,6時過ぎに本日の1本目を開始しました.
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右の写真は初登場のプロペラです.前回までのプロペラと違い,機体の設計値に合ったS-090"DIVE"のためのプロペラです.去年の大会モデルと同じ構造をしています.購入したカーボンパイプと全てがバルサによって成形されたものです.ヤスリの仕方が足りずに,まだ表面に荒い部分もありますが,テストフライト後に完璧に完成させる予定です. |
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いつものように軽く走行をした後の3本目.S-090"DIVE"の初の飛行を見ることが出来ました.この時は向い風(1
m/s後半)の中で,機体は走り始め,助走距離も短く「あっ!」という間に飛び始めました.この飛行前にパイロットとの「例え,飛んだとしてもすぐに着陸をする」という打ち合わせ通りに飛び立った後すぐに着陸をしました.この初めて飛ぶ瞬間は,本当に嬉しいものです.
ただ,この日のテストフライトでは,これが最後の飛ぶ姿となってしまいました・・・・・・・・ |
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<珍しい事件>
飛んだことに喜びながら始めた本日の4本目.スタート直後の数秒後に駆動関係にトラブルが発生しました.原因は,後ろ側のパイロットのスプロケが変形してしまったことでした.学校を出発する前には,前側のスプロケが変形していたことを発見しました.そのお陰で予備を飛行場に持って来ていたことが不幸中の幸いでした.
(左の写真は,ナカジが「変形したスプロケと一緒に写真が撮りたい!」と言った結果・・・) |
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<悲しい事件>
なんとか修復作業も終わった5本目.飛ぶことが出来ずに走行のみでストップとなったのですが,1番左翼の破損を発見しました.
これは,走行中の翼の上半と後退によって生じた変形に耐えられずに,接合部からハードリブとノーマルリブを数枚破壊された結果です.翼の副桁が全部揃っていない中でのテストフライトが原因なので,今後のテストフライトには,なんとか改善できると思います.しかし,この場での完全の修復は無理なので,壊れたハードリブには当て木代わりの物での固定などで応急処置をしました. |
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6本目以降は,飛行にチャレンジしようとしても離陸の際に後輪から浮いてしまい上手くはいきませんでした.途中からは,スタート時から水平尾翼を2〜4度ときったままなどで行ってみましたが,上手く機体は上昇してくれませんでした.パイロットの意見からは,「今のは浮いてた」という意見も聞けましたが・・・・.これは重心位置が,この機体にとって大きくズレていることが問題である可能性が大きいです.それは,新しい尾翼が揃った後に,重心取りをし直します. |
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今回のテストフライトでは初の飛行も見れましたが,今後の課題も見つかり,自分としては嬉しさ半分といった感じでした.「今回のテストフライトを踏まえてどんな感じ??」とよく聞かれるので,この場を借りて自分の感想を少々書きたいと思います.
まずは,S-090"DIVE"は過去の機体と比べて設計段階から「長距離飛行型」と攻めたものとなっています.その分,飛ぶということに対して,セッティング面などにゆとり(遊び?)が少ないということを再認識しました.S-070やS-080では,許されたものがS-090"DIVE"では許されないことが多いということです.あと,今回の機体で初めて可能となった他大と比べても遜色のない尾翼に関しても,過去の機体のイメージやセッティングでは許されないことが増えているのかもしれません.しかし,そのようなことを踏まえても今回のテストフライトで「長距離を狙う飛行機」ということに手応えは感じています.あとは機体を完成させて,テストフライトで煮詰めていくことが大事だと感じました.
今回で3回目となったテストフライトを踏まえて,他の人はどんな印象を持っているのかな??現在の1年生や2年生,3年生は,飛ばないテストフライトというものを体験した人がほとんどいません.“飛行機は作れば飛ぶ”と思っている人がほとんどだと思います.
今年の機体とテストフライトで,“飛ばすことの難しさ”や“作ってからの試行錯誤の大切さ”を実感してくれると有難いです.
ダラダラと纏まらない文章を書いてしまい申し訳ないです.今から夏までが勝負です.自信を持って琵琶湖に飛行機を持っていけるように,皆で頑張っていきましょう.
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