S-050 “にわとり” | 第22回 鳥人間コンテストReport |

 T.B.Tが誇る最大にして最高のコンセプト“二人乗り”を生み出した挑戦機 “にわとり”の紹介をしたいと思います.
“にわとり”は,各部構造やコンセプト等で,後の機体に大きな影響を与えている原点となる機体です。

 “にわとり”は,副桁が1番翼のリブ3区間分まで伸びている設計になっています.左の写真は,0番と1番翼の副桁接合部です.
副桁同士を外呉によって物理的に繋ぐ構造になっています.
そしてリブのオフセットは,接合作業を行なう為の空間を作り出す事が目的です.
 上の写真は,スチレンペーパーを曲げる作業です.
“にわとり”では,両サイドの人が交互に引っ張り合って,均一に曲げる工夫をして
いました.(工夫を重ね,パイプに静かに載せて置く方法になっていきました)

 下の写真は,翼のフィルム貼りです.
熱収縮フィルムではないので,1区間を貼るのに数人が必要でした.
(上下左右にテンションを与える数人と貼る作業をする人など)
この作業は,非常に時間のかかる作業でした.
“にわとり”のフレームです.自走輪ではなく,前後輪共にキャスターです.
 “にわとり”のハブです.内筒と外筒によって固定する構造になっています.
 (詳しくは,“いかろすぅ。”の製作日記にて)
 尾翼接合部(ビーム側)です.ビーム外径の幅に合わせた構造に
なっています.





1998年3月29日,ホンダエアポートで第一回テストフライトを実施しました.鳥人間コンテストの書類審査に図面と一緒にテストフライトの写真を送りたい!という考えから,この時期を目標にし,しかも実現させてしまったテストフライトです

 本日,2本目・・・
 機体右側からの微風に煽られて・・・



上の写真は,折れたカーボンパイプの傷跡・・・・

左の写真は,この日のテストフライトでやっとの思いで
手に入れた運搬用のトラックです.


[考察]
 1.ウィングマンの役割やタイミング合わせについて,打ち合わせが十分でなかった事.
 2.急な風などの突発的なアクシデントが起こった時の安全な機体の停止方法を決めていなかった事.
 3.機体完成後・初フライトの喜びで,思い切って無茶をしすぎてしまった事.




 5月に行なわれたテストフライトを簡単に紹介しています.
 今回のテストフライトで,折れてしまったカーボンパイプです.

 S-050 “にわとり” | 第22回 鳥人間コンテストReport |